日本の学校の校則問題について

 当初の方向性とは違いますが雑記ということでお許しを。

 さて、最近学校の校則についての問題がニュースで取り沙汰されていますね、髪の色の件です。裁判までしているそうでなかなか話が大きくなっていますが、この問題の本質は一体何でしょうか。それは大きく2点あると思っていまして、1つは生徒がルールに納得していないこと。もう1つはそのルールが適切かどうかが不明瞭なことだと思います。

 1つ目に関してなぜそうそう思うかというと、髪の色の校則がある学校は多いと思いますがなぜそのようなルールがあるのかを説明するための共通認識がないからです。「なんで髪の毛は黒でないと行けないんですか〜?」と先生に聞いたとしたら答えられない先生がまず一定割合いると考えられます。あるいは答えられたとしても先生によってバラバラの理由になるでしょう。結局本質的には、生徒の「なぜなのか?」に大人は答えられていないんです。もし答えられているならば世間の常識としてこんなことが問題にはならないはずです。例えば歩きスマホはなぜダメなのかと訊かれたら前をよく見れないせいで人とぶつかってしまう、地面をよく見ていないせいでつまずいて事んでしまうといったところでしょう。ほとんどの人はそのように答えるはずです。そしてそれはなぜかというとあるきスマホをしている人も含めて人が傷つく可能性が大きくなるから、という本質が見えているからです。髪の色を規制する校則の本質が何なのかが見えればもう少し説得力のあるものになったでしょう。自分なりにも考えてみましたが、やっぱりよくわからない。染める行為がダメなのか、髪の色が黒でないことがダメなのか。あるいはそれ以外の理由があるのか。生徒としては納得できる説明が欲しいんです。

 2つ目に関しては、それは何を達成したくて定められたルールなのか。その手段として適切なのかが疑わしい部分があるということです。おそらく目的は学校内の治安維持ということなんだろうが、これも本質を見失っていると思います。他の生徒の迷惑になるという話であれば本来停学処分を下せばいいわけですよね。学校で勉強できなければ家でやってください、でいいんです。勉強はどこでもできますから。そう言うと高校はともかく中学校は義務教育だから停学処分は制度上できないんですよ!って言われそうですけど、なら来年同じ授業がまた行われるはずだからまた来年おいで、で済みますよね。もちろん1年棒に振ることになるので生徒に取っちゃバカバカしいことになるんですが。自然に考えるならこうなりそうですが、現実はそうじゃない。どんな生徒でもよっぽどの事情がない限り中学も高校も留年はさせていなくて、みんな15歳になったら中学を卒業し、18歳になったら高校を卒業する。足並みを合わさせている。これがなんでなのかは今回考えませんが、これが原因なのではないでしょうか。足並みを揃える必要があるから入学してきた生徒を極力全員同様に進級させ、卒業させる。そのためには致命的な問題を起こさせるわけには行かず、仕方なく現場で非常に厳しい校則というものが生まれてしまう。日本社会の構造がこの問題を生んでいる説を主張したいと思います。ただこの構造の良し悪しはまた別問題だと思うので、それについては次回。手段として適切かどうかも検討する必要がありますね。

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